【画像解説】カメラレンズのバルサム切れの原因・見分け方とは!転売価格への影響と修理方法を紹介
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【画像解説】カメラレンズのバルサム切れの原因・見分け方とは!転売価格への...
「バルサム切れってなに?」
「バルサム切れの影響とは?」
「対策方法を知りたい」
カメラ転売初心者
カメラを使用していてバルサム切れになったことがある方は少なからずいるはず。乾燥状態が続くとなりやすいので注意が必要です。
バルサム切れになると、レンズにクモリが見られます。そのため、写真をきれいに撮れなくなってしまうでしょう。
そこでこの記事では、
- バルサム切れの基本知識
- カメラレンズの異常が起こる種類と症状
- バルサム切れによる写りや価格への影響
- カビによる写りと価格への影響
- クモリによる写りと価格への影響
- 中古カメラ・レンズを仕入れるときの注意点
など、カメラレンズの異常について詳しく解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、バルサム切れの原因や見分け方をマスターしてみてくださいね!
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カメラレンズのバルサム切れとは!30秒でサクッと解説
バルサム切れとは、カメラレンズの貼り合わされている部分が剥がれることです。
通常レンズは、複数枚が貼り合わさって作られています。しかし長年使用していると、経年劣化によって接着剤が剥がれていきます。
その結果、レンズにクモリや点が見られるようになるでしょう。
イメージは以下のとおりです。
写りに悪影響が発生するため、修理が必要です。バルサム切れを見つけたら、必ず対処するようにしましょう。
カメラレンズに異常が見つかった!種類や症状を解説
カメラレンズの異常にはバルサム切れ以外にも、さまざまな種類や症状があります。
なかでもこの記事では、よくみられる3つの異常について詳しく解説していきます。
- バルサム切れ
- カビ
- クモリ
なお、中古レンズの購入にあたって、これらの異常がみられる割合は以下のとおりです。
バルサム切れ:カビ:クモリ=1:5:4
割合的にはカビが最も多く、バルサム切れが最も少ないです。もし購入してしまった場合のために、原因や見分け方を把握したいところ。
次章より、詳しく解説していきます。
カメラレンズにバルサム切れが見つかった!写りや価格への影響を解説
まずカメラレンズにバルサム切れが見つかったときの写りや価格への影響を把握しましょう。
こちらでは、以下5つのポイントでバルサム切れを分析していきます。
- バルサム切れの原因と見分け方
- バルサム切れの写りへの影響
- バルサム切れの転売価格への影響
- バルサム切れの修理方法
- バルサム切れを起こさないための対策
画像盛りだくさんで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.バルサム切れの原因と見分け方
バルサム切れは、レンズを貼り付けている接着剤の経年劣化によって起こります。さらに乾燥が原因になる場合もあり、適切な湿度にするのが大切です。
バルサム切れになる可能性はあまり高いとは言えないですが、見分けられないと適切な対策や修理が行えません。
症状は主にレンズの外側にできる場合と、全体にできる場合の2種類があります。
レンズ外側のバルサム切れは以下のとおりです。
バルサム切れになっている部分は黄色く光るのが特徴です。
さらにレンズ全体にバルサム切れがある場合は以下の写真のとおりです。
全体的にレンズの色が変色しています。
バルサム切れは古いレンズにしか現れません。そのため最新のデジタルカメラを扱っている方は気にしなくてよい症状です。
2.バルサム切れの写りへの影響
バルサム切れがあるレンズで写真を撮ると、ぼやけたように写ります。
実際の写真は以下のとおりです。
これは全体的にバルサム切れがあるレンズで撮影したので、影響範囲が広くなっています。
実際のところレンズの端に症状がある場合は、あまり写りに影響はありません。写真を撮るときの仕組みで、レンズの端は写らないからです。
そのため通常通りの写真が撮れるでしょう。
3.バルサム切れの転売価格への影響
結論から言うと、バルサム切れは転売価格に対して大きな影響が出ます。なぜなら、修理に手間がかかるからです。
写りにほとんど影響しないレンズの端にバルサム切れがあった場合でも、ジャンク品扱いになります。もちろん全体的にバルサム切れがあった場合もジャンク品です。
つまり、バルサム切れは基本的にジャンク品相場でしか販売できません。
値段も安くなりがちなので、自分で修理を考えている方もいるかもしれませんが、修理の手間を考えるとバルサム切れではないレンズを厳選して購入するのがおすすめです。
4.バルサム切れの修理方法
バルサム切れは、対象のレンズを冷凍・急速加熱をすることで、接着剤を落としてから再度貼り付けて修理します。
手順はシンプルで、冷凍庫で冷凍させて熱湯に入れるのを繰り返すだけです。何回か繰り返すと、自力で剥がせるようになります。
そして剥がれたレンズをきれいにして、専用の接着剤をつければバルサム切れが直ります。ただしレンズに負担がかかるので、割れる可能性があることを覚えておきましょう。
5.バルサム切れを起こさないための対策
バルサム切れになる原因の一つに乾燥があります。
そのため防湿庫で保管するのが重要です。カビ対策も同時にできるという点で、湿度40%で保管するのがおすすめです。
適切な湿度を保ち、バルサム切れを起こさないようにしましょう。
カメラレンズにカビが見つかった!写りや価格への影響を解説
続いてレンズにカビが見つかった場合の、写りや価格を解説していきます。
以下5つのポイントに絞ってみていきましょう。
- カビの原因と見分け方
- カビの写りへの影響
- カビの転売価格への影響
- カビの修理方法
ぜひ参考にしてみてください。
1.カビの原因と見分け方
カメラレンズにカビが発生する原因は、主にホコリです。レンズの中にホコリやチリが入り、空気中のカビと合わさることで発生します。
また湿度も重要で60%以上になると、カビが繁殖しやすくなるでしょう。
カビには大きく分けて3種類の状態があります。
薄カビの状態は以下のとおりです。
レンズの全体ではなく、一部分に薄いカビができています。
点カビの状態は以下のとおりです。
範囲が小さく、少しだけ発生しているのが特徴になります。
カビは以下のとおりです。
全体的にカビが発生している状態になります。
基本的には時々動かしたり、通気性のよい場所で保管したりすれば、対策ができます。長年放置されているレンズは、カビが発生しやすいので注意しましょう。
2.カビの写りへの影響
薄カビであれば、写りに大きな影響はありません。前レンズに付着するのが多く、ほとんど影響なく撮影できます。後レンズの場合でも、そこまで気にする必要はありません。
点カビの場合、範囲が大きいと下記のように写真になります。
写真が白くなるため、違和感があります。ただし点カビのように小さいものであれば、写りに大きな影響はありません。
全体的にカビがある場合は、以下のような写真になります。
ソフトフォーカスのような写真になるのが特徴です。全体的にぼやけてしまうため、修理するのがおすすめですよ。
3.カビの転売価格への影響
カビがあるレンズの値段への影響は以下の通りです。
- 薄カビ:ほぼ中心相場の価格で売れる。
- 点カビ:中心相場から1~2割減の価格で売れる。
- 全体的なカビ:ジャンク相場でしか売れない。
薄カビであれば、写りに影響がないため中心相場の価格で取引されます。一方で全体的なカビは、写りに大きな影響があるのでジャンク品の扱いになります。
そのため仕入れるときは、全体的にカビがあるレンズを避ければ、利益向上につながるでしょう。
4.カビの修理方法
レンズの内側にカビがある場合、中身を分解して開けられれば除去することが可能です。細かく分解してから、掃除すると効果的です。
僕も実際にカビを除去して利益をとってきた商品がいくつもあります。
しかしコーティングがカビに食われてしまっている場合は注意が必要です。
写真は以下になります。
一見きれいに見えますが、角度を変えるとコーティングにカビが発生しています。もし転売する場合は、商品説明文で状態を明確にしておかないと、クレームになる可能性が高いです。
カメラレンズにクモリが見つかった!写りや価格への影響を解説
こちらではカメラレンズにクモリが見つかったときの写りや価格への影響を解説していきます。
- クモリの原因と見分け方
- クモリの写りへの影響
- クモリの転売価格への影響
- クモリの修理方法
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.クモリの原因と見分け方
クモリの原因はレンズの経年劣化です。また、レンズの中に水滴が溜まると、水垢になるためクモリを引き起こす原因の1つになるでしょう。
レンズのクモリには2種類の状態に分けられます。
まず薄クモリの状態は以下のとおりです。
上記のようにうっすらとクモリがあります。
全体的にクモリがある場合は、以下のとおりです。
このように範囲が広くなると、透明感やツヤ感が失われます。
2.クモリの写りへの影響
クモリもカビと同様に薄いものであれば、写りにほぼ影響がありません。
ただし、レンズ全体にクモリがある場合は、以下の写真のようにソフトフォーカスになってしまいます。
クモリを解消するには修理するしかありませんので、しっかり直しましょう。
3.クモリの転売価格への影響
クモリの価格もカビと同様です。
- 薄クモリ:ほぼ中心相場の価格で売れる。
- 全体的なクモリ:ジャンク相場でしか売れない。
クモリは経年劣化しているレンズが多いので、動作確認を入念に行う必要があります。
例えば薄クモリのレンズで写りに問題ないからと言って出品したら、AFが効かないため返品になるというパターンもあり得るでしょう。動作不良はクレームにつながるため、必ず確認してから出品してください。
薄クモリであれば写真への影響が少ないので、中心相場の価格で出して徐々に値下げをしていきましょう。
4.クモリの修理方法
薄クモリは除去できますが、基本的にカビよりしつこく取りにくいです。特にひどいクモリの場合はレンズを磨かないとクモリが除去できないので、研磨する技術がないときれいにするのが難しいです。
もし自分で修理する場合は、以下のような研磨剤を使用して、レンズを細かく分解した状態で磨いてみてください。
ただし、研磨すると写りに影響が出る可能性があるため、商品説明文に一言記載しておきましょう。
中古のカメラ・レンズを仕入れるときの注意点
カメラは精密機械のため、商品の状態が非常に重要です。
こちらでは中古カメラ・レンズを仕入れるときの注意点を解説していきます。
- シャッター回数
- へこみ
- 過度な型落ち
- ファインダー
- 保証
- 付属品
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.シャッター回数
カメラはシャッターを切る回数が多いほど、故障するリスクが上がります。カメラごとに耐久回数が決まっており、シャッターユニットが破損して写真が撮れなくなります。
中古品は一度誰かが使用しているため、新品よりも早く上限に到達するでしょう。
購入するときは、必ずシャッター回数を確認するのが重要です。商品の説明文を読んだり、出品者に問い合わせたりして確認しましょう。
2.へこみ
中古品はカメラのボディやレンズに、へこみがみられる場合があります。
大きいへこみがある場合は、購入を避けるのがおすすめです。なぜなら、大きな衝撃を受けてカメラ内部にダメージを受けている可能性があるからです。
カメラは精密機械で壊れやすいため、中古品を購入するときは見た目も確認しましょう。
3.過度な型落ち
カメラの価格は非常に高額です。そのためできるだけ安い金額で買い揃えようとして、過度な型落ちの購入を検討されている方もいるでしょう。
過度な型落ちは故障している可能性が高いです。
というのも、カメラは使用する回数が多いほど、シャッターが壊れやすくなるからです。そのため初心者が購入すると、すぐに不具合が見つかって高額な修理費用が発生するかもしれません。
できる限り過度な型落ち商品は購入せず、新しめのものを購入しましょう。
4.ファインダー
ファインダーにホコリやカビが発生していても、直接写真に影響はありません。しかし写真を撮るときは必ずファインダーを覗くため、ホコリやカビなどで被写体が見えにくいです。
ファインダーの修理はできますが、手間がかかる作業です。またメーカーに依頼しても、料金が高額になる可能性があります。
そのため仕入れる際のファインダーの確認は重要です。出品者に問い合わせをして、状態を確認しましょう。
5.保証
中古カメラ販売店で購入すると、プロの方が点検・整備を行うため安心です。万が一購入後に不具合が起きても対応してくれるので、初心者におすすめです。
しかしフリマアプリやネットオークションの場合、自分で事前確認ができません。さらに取引相手がプロではないため、正確な動作確認ができないでしょう。
購入後に不具合が発生しても、返品・返金対応がされない場合もあります。
カメラ不具合のトラブルになりたくない方は、保証がしっかりしている中古カメラ販売店から購入しましょう。
6.付属品
カメラを購入するときは、付属品を確認するのが重要です。特にバッテリー・充電器などを別途購入すると、仕入れ値が高額になりがちです。価格が安いからと言って、付属品が足りていない商品に手を出さないようにしましょう。
とはいえ、取扱説明書やストラップなどは、比較的安価なので付属していなくても大きな影響はありません。
重要なパーツが欠けていないか確認したうえで、購入に進むようにしましょう。
バルサム切れを把握して、カメラ転売に活かそう
カメラレンズのバルサム切れは、古いレンズによくみられる症状です。主な原因は経年劣化と不適切な保管状態です。
またバルサム切れのレンズを転売するときは、程度に関わらずジャンク品扱いになるので注意が必要です。
自分で修理もできますが、非常に手間がかかります。とはいえ、バルサム切れのレンズは安く仕入れられるので、修理スキルが身につけばブルーオーシャン状態で売上を伸ばせるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、レンズの異常に詳しくなり、カメラ転売の幅を広げましょう。
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