【まるわかり】eBayのImport chargesは割高になる！？セラー側がトラブルを回避する方法も解説
「eBayのImport chargesとは？」
「Import chargesがある商品とない商品があるのはなぜ？」
「Import chargesは回避できない？」
せどり初心者
そんな悩みにお答えしていきます。
eBayで取引を行うと、Import chargesが請求されることがあります。
全ての商品が請求されるわけではないので、損した気分になってしまう方もいるでしょう。また、セラー側としても、Import chargesの仕組みをしっかり把握しておきたいですよね。
そこで、こちらの記事では、以下の内容について解説していきます。
- Import chargesの概要
- Global Shipping Programを利用するメリット・デメリット
- eBay輸入でかかる関税を商品別にチェック
- 出品者がImport chargesに関するトラブルを回避する方法
ぜひこの記事を参考に、eBayのImport chargesの詳しい内容について確認してみてください。
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eBayのImport chargesとは？サクッと解説
eBayのImport chargesとは「Global Shipping Program」という配送プログラムを利用しているセラーから商品を購入すると、自動的に請求されるものです。
eBayが関税・輸入消費税を計算して、バイヤーにImport chargesとして請求します。
なお、Global Shipping Programは、海外セラーがeBay.comで販売する際に利用できるサービスです。しかし日本のセラーでも、アメリカ国内に商品がある場合には利用が可能です。
eBayのGlobal Shipping Programを利用する2つのメリット
Import chargesは、Global Shipping Programという配送プログラムを利用すると請求されるものです。
そもそも、Global Shipping Programを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 【セラー側】eBayが契約する配送業者が配送してくれる
- 【バイヤー側】商品購入時に関税の支払いを済ませられる
セラー・バイヤーに分けて解説していきます。
1.【セラー側】eBayが契約する配送業者が配送してくれる
セラー側のメリットは、eBayが配送を代行してくれることです。
Global Shipping Programを利用すると、商品が売れたらアメリカ国内にある出荷センターに送るだけであとの作業は任せられます。国際配送にかかわる全ての作業を代行してくれるので、海外への発送に慣れていない人や、輸送時のトラブルが心配な人は安心でしょう。
なお、Global Shipping Programは無料で利用できます。万が一輸送中に破損や紛失があってもセラーが責任を問われることはありません。
2.【バイヤー側】商品購入時に関税の支払いを済ませられる
Global Shipping Programを利用すると、バイヤーは商品代金の支払い時に送料や関税も支払うので、あとは商品の到着を待つだけで済みます。
一般的に、eBayで商品を購入すると、商品受け取り時に関税や消費税の支払いを請求されることもあります。請求されて初めて金額が判明するケースがほとんどでしょう。
Global Shipping ProgramであらかじめImport chargesが請求されていれば、その後の追加料金を気にする必要はありません。
eBayのGlobal Shipping Programを利用する3つのデメリット
Global Shipping Programにはメリットばかりではありません。こちらでは、デメリットを3つ紹介します。
- 同梱できず1件ずつ配送コストがかかる
- 配送費が高くなる
- バイヤーが荷物を受け取るまでの日数が増える
1つずつ見ていきましょう。
1.同梱できず1件ずつ配送コストがかかる
eBayで同じセラーから複数の商品を購入した場合でも、Global Shipping Programを利用している商品は同梱不可です。そのため、それぞれの商品にImport chargesがかかってきます。
まとめ買いをしても、配送コストを抑えられないのはバイヤーにとってデメリットでしょう。
2.配送費が高くなる
Global Shipping Programを利用すると、eBayが配送に関する業務を代行してくれます。当然、eBayのサービス料として中間マージンが含まれるので、配送料は割高です。
通常は関税がかからない商品でも、Global Shipping Programにより関税として多くの料金を取られることもあります。
高い費用を払いたくないバイヤーは、プログラムを利用していないセラーの商品を探す必要があります。
3.バイヤーが荷物を受け取るまでの日数が増える
Global Shipping Programは、セラーがバイヤーに直送するのではなく、アメリカ国内のセンターに一旦商品を送ります。
そして2～3日後に配送センターからバイヤーに発送される仕組みです。直送に比べると、配送日数が2~3日増えるでしょう。
なるべく早く商品を受け取りたいバイヤーは、Global Shipping Programを利用している商品は避けたいところです。
eBay輸入でかかる関税を商品別にチェック
eBay輸入では、関税がかかります。税率は、商品の種類によって変わります。こちらでは、商品を4つのカテゴリーに分けてそれぞれの税率を紹介していきます。
- 普通税率の商品
- 税率が高い商品
- 減税制度が請けられる商品
- 関税がかからない商品
なお、以下の税率については、税関ホームページ「1204 主な商品の関税率の目安（税関）」を参考にしています。
1.普通税率の商品
10％くらいまでの普通税率の商品例は、以下の通りです。
- アクセサリー：5.2～5.4％
- 釣り用具：3.2％
- じゅうたん：6.3～8.4％
- ミネラルウォーター：3％
- 寝具類（毛布、マットレスなど）：3.2～10.9％
ただし、商品の原産国や材質などにより税率が変わることがあります。目安程度に見ておくと良いでしょう。
2.税率が高い商品
税率が10％以上と高い商品の例は、以下の通りです。
- 毛皮のコート：20％
- ハンドバッグ（革製、コンポジションレザー製）：8～16%
- 履物（甲が革製又は甲の一部に革を使用したもの）：30％又は4,300円/足のうちいずれか
- 砂糖菓子（ホワイトチョコレートを含む）：24～25％
- クッキー、ビスケット：13～20.4％
- アイスクリーム：21～29.8％
- チーズ：22.4～40％
革製品や菓子類は、税率が高い傾向です。
3.減税制度が受けられる商品
商品に対してではなく、輸入者が商用ではなく個人使用のために仕入れたと認められる場合は減税制度が適用されます。課税対象額は60％です。
ただし、個人使用のためであっても減税制度が適用されない商品があります。例えば、以下の商品は減税対象外です。
- 米
- 革製のカバン、ハンドバッグ、手袋等
- 編物製衣類（Tシャツ、セーターなど）
- スキー靴
- 革靴及び本底が革製の履物類
これらの商品を仕入れる場合は、減税されないとか考えておくと良いでしょう。
4.関税がかからない商品
一般的に通関税は課税対象額が10,000円以下（商品価格＋送料＋商品保険料が16,666円以下）の場合は請求されません。それ以外にも、金額にかかわらず関税がかからない商品があります。
- 腕時計
- パソコン
- デジタルカメラ、ビデオカメラ
- 楽器類
- CD、書籍、雑誌
- 楽譜、ポスターなどの印刷物
- 美術品
- 香水
- 玩具
- 乗用車、オートバイ
- スキー用具、ゴルフクラブ
- 家具
ただし、品目の材質などによっては関税がかかることがあります。細かいことが知りたい方は、税関に問い合わせると良いでしょう。
【セラー側】Import chargesに関するトラブルを回避する方法4選
Import chargesは、バイヤーに支払いの義務があります。しかし、予想外の高額請求に、トラブルが起こる可能性があります。
そこでこちらでは、セラーがImport chargesに関するトラブルを防ぐ方法を4つ紹介します。
- 商品ページに関税に関する文言を記載する
- 商品が売れたら関税に関するフォローアップメッセージを送る
- 関税の金額を聞かれたら自分で調べてもらうよう依頼する
- 関税がかかったことでネガティブ評価を受けたらeBayに問い合わせる
Global Shipping Programを利用したいと考えるセラーは、ぜひ参考にしてみてください。
1.商品ページに関税に関する文言を記載する
商品の出品ページに「関税ポリシー」とわかりやすく記載をしておくと良いでしょう。記載する際は、以下のような内容を含めると安心です。
- 関税や税金などは商品価格に含まれておらず、購入者に料金支払の責任があること
- 購入前に追加費用について知りたい場合は、自国の税関に確認すること
- 商品を価格未満にしたり贈り物としたりするのは不可であること
贈り物（gift）として送ると関税がかからないため、依頼してくるバイヤーがいるかもしれません。しかし、禁止行為に該当するため、応じないようにしましょう。
2.商品が売れたら関税に関するフォローアップメッセージを送る
商品が売れたら、関税に関する内容を記載したメールを送ると良いでしょう。バイヤーは、商品ページをしっかり読んでいないことが多いためです。
特に、高額な商品が売れた時は、フォローアップメールを送るとクレームを未然に防ぐことに繋がります。「同意できない場合は、日本時間の◯時までに返信ください。時間を過ぎても連絡がない場合は発送します」としておくと良いでしょう。
3.関税の金額を聞かれたら自分で調べてもらうよう依頼する
関税の金額を聞かれたら、バイヤー自身で調べてもらうよう案内しましょう。関税は国により異なります。事前に調べても目安しかわからないので、クレームを極力避けるなら、自分で調べてもらうよう案内したほうが無難です。
ただ「調べてください」だけだと対応が悪いと捉えられることもあるため、余裕があれば関税シミュレーションサイトのURLを送ってあげると良いでしょう。
関税シミュレーションができるサイトは「Duty Calculator」がおすすめです。自分で関税がどれくらいかかるか知りたいときにも利用できます。
4.関税がかかったことでネガティブ評価を受けたらeBayに問い合わせる
「関税が高い」などが原因でネガティブフィードバックを受けた場合は、eBayに問い合わせましょう。eBay側が評価を削除してくれます。
なお、eBayでは以下のようなケースの場合、ネガティブフィードバックを削除してくれます。
- 関税に関わるネガティブ評価
- 脅迫と受け取れるコメント
- 個人名やプライバシーに関する記載
- 天災などで発送が送れた場合のネガティブ評価
セラー側が理不尽なネガティブ評価を受けないよう、きちんと対策を行ってくれます。eBayで取引を行う人は、知っておくと良いでしょう。
関税のクレームについては関連記事「【eBay輸出】関税は誰が払う？関税のクレームの対処法は？徹底解説！」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください！
eBayのImport chargesはバイヤーが支払う義務がある
eBayのImport chargesは、Global Shipping Programを利用している場合に請求されるものです。バイヤーには支払いの義務があるので、セラーが安くしたり免除したりすることは不可です。
しかし、高い料金がかかるのでImport chargesを避けるバイヤーは多くいます。セラーとしては配送が楽になるなどのメリットがありますが、なかなか商品が売れなくなる可能性もあるため注意が必要です。
メリット・デメリットをしっかり把握した上で利用するかどうか検討するのが良いでしょう。
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